顕彰事業

(2007年)
第50回 十大新製品賞 本賞

新製品技術

量産対応複合加工機 NZシリーズ (森精機製作所)

 最大で刃物台を3基、工具を48本取りつけられる複合加工機。従来の刃物台3基タイプの難点だった工具の段取り替えや切りくず処理、刃物台間の干渉、プログラム複雑化の問題をクリアした。

 工具の多本数化で段取り替えが少ないため、複雑なワークを長時間無人運転で加工できる。
 第2刃物台は切りくずが堆積(たいせき)しない「タートルネック」構造。加工を中断し切りくずを取り除く作業を不要とした。

 すべての刃物台にはモーターを内部に組み込み発熱・振動を抑える「BMT(ビルトインモータ・タレット)」とY軸機能を搭載。全刃物台での同時加工と高速・重切削加工を可能とした。

「3次元干渉チェック機能」で刃物台の干渉を検知し、即座に機械を止め衝突も防ぐ。プログラム作成は初心者でも形状や素材を入力すれば作成できる対話方式。

 旋削加工では形状が複雑で付加価値も高い多品種のワークを効率よく量産する需要が拡大。こうしたニーズをとらえ、自動車や機械、電機をはじめ多様な精密部品の量産加工に対応する。

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