セミナー

【ライブ配信&録画視聴が可能】
そんな図面じゃ、後工程の人たちが困るよ~!

増補版:機械設計のプロが指南!
設計意図が正しく伝わる機械図面の作法とコツ~具体事例で学ぶ!後工程がナットクする機械設計

開催主旨

 「そんな図面は、つくれないよ!」「メンテナンスできないよ!」
 後工程の方から、または外注加工業者から、こんな言葉を投げかけられたことはありませんか。最近は、機械設計の実務経験者がまとめた機械製図の良書が流通しており、これらを参考にしつつ、設計実務に即して自身の設計や製図を見直すことができます。ただし現在、自身が携わっている設計業務に合致するような事例を見つけるのは難しく、後工程の方に迷惑をかけるような出図をしてないでしょうか。機械設計者である以上、設計対象の機能要件を満足し、かつ後工程に設計意図を正しく伝わる図面を作成したいところです。
 本講座では、機械設計・機構設計のプロが自身の経験した「後工程の人たちを困惑させた設計あるある」と改善例を通じて、より良い機械設計・機械図面のまとめ方とコツを解説します。プログラムで提示した内容(設計あるある事例)は一例であり、参加いただいた方の課題に応じてより適した事例も追加で紹介します。また、検図の進め方についても、講師独自の視点で言及いたします。

 機械設計の初級者に限定せず、新人や若手設計者の指導に当たっている方など中堅技術者にもおすすめの内容となっています。本講座を通じて、“不確実な”設計ならびに後工程の方を“困惑させる”設計から脱却し、もうワンランク上の機械設計者になりましょう。

 ライブ配信セミナーでお申込みされた方は、オンライン配信ツールZoomを使い、出演者自身も自宅から出演いただく形式の「Home to Home」(H2H)セミナーとなります。ご視聴方法(参加用URL等)はご登録くださいましたメールにお知らせいたします。

概要

日時

2025年 1月 29日(水)13:00~17:00

※開催当日の12:00まで申込可能

受講料

39,600円(テキスト代、録画視聴、税込、1名分)

※振込手数料は貴社でご負担願います。開催決定後、受講料の請求書(PDF)をメールにてお知らせします。

※講座実施前の入金をお願いしておりますが、講座実施後の入金にも対応しています。その場合は受講料の入金日を必ず下記メールまでお知らせください。

主催 日刊工業新聞社
協力 株式会社ウズラ技研
問い合わせ先 日刊工業新聞社 西日本支社 事業出版部 セミナー係
TEL : 06-6946-3382
FAX : 06-6946-3389
E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp

講師

平野 智之 氏

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プログラム

1.製図編:後工程が困惑する図面あるある
1-1 公差よりも厳しい寸法(例: 10.75±0.1)って、どうよ?
  (2桁設定する割に1桁の公差でよいくらいであれば、そもそも2桁寸法は不要ではないか?)
1-2 寸法基準がバラバラ(右から左から)だと後工程はわからないよ
1-3 各面視がズレていると設計意図が伝わらないよ
1-4 溶接記号がないと困るよ
  (ない場合でも脚長などを意識していない場合には代表注記で逃げることはできない)
1-5 累積誤差がでるような寸法の記載方法はやめてよ(許容できればよいが)
1-6 寸法漏れが多い図面はやり直し(製作を意識した寸法記載方法の習得が必要)
1-7 一般公差よりゆるい公差は記載する必要はあるの
1-8 不要な面視の記載はややこしいよ(可能な限り面視は少なく)
1-9 あちこち面視を見ないと製作できない寸法記載は困るよ
1-10 寸法補助線が交差しすぎていると見づらいよ
1-11 ノー検図で間違いが多い図面
2.材料・加工編:後工程が困惑する加工あるある
2-1 溶接ビードを無視した部品形状(溶接ビードが穴にかかってしまうなど)
2-2 曲げ部品で、曲げ部と穴が近すぎて穴が変形している
2-3 板厚に対してタップ径が大きすぎる(ねじの掛かりが少ない)
2-4 曲げが深すぎて曲げられない 2-5 溶接のトーチが入らない(溶接できない)
2-6 S45CとSS400というように異種金属の溶接となっている(さらにS45Cに焼入れするなど)
2-7 製作時の段替えを考慮した設計(一面から全て加工できるように)
2-8 実際には存在しない点を基準とした寸法公差(測定できない)
2-9 逃げがない部品の組み合わせ(肩当て+ノックピン)※いわゆるケンカする設計
2-10 角パイプ中央のリブ
2-11 溶接品での水抜き穴の指定をできるならする
2-12 勝手違いの図面をそれぞれ描くとき、単純にミラーするのではなく
         展開方向の違いで描く方が製作者は見やすい
2-13 3×6.4×8.5×10を意識していない設計
2-14 材料取りにむだのない形状
2-15 製缶品で加工精度が必要な面にマスキング指示をしていない
3.組立編:後工程が困惑する組立図面あるある
3-1 形状が数mmしか違わないような部品はなるべく同じものに変更する
     (現場で測定して判別する必要がでてくる)
3-2 高精度を要求される機械の場合、必ず基準当てかノックピンによる位置決めをした構成にする(再現性)
3-3 なるべく同じサイズのボルトを使う
3-4 多ユニットに渡る構成の場合には、各ユニットにそれぞれベースを付けて、サブASSYできるようにしておく
3-5 組立の寸法はセンター基準ではなく端面基準にすること
3-6 シム調整する際、いちいち外さなくてはいけない
3-7 取り外しが考慮されていない(抜きタップなど)
3-8 ラック&ピニオン構成で、ラックが下向き
3-9 モータベースを動かしてテンションをかけるような構造で、
        溝やキーを使って真っ直ぐ押せる(または引く)構造になっているかどうか
3-10 目視したいもの(減速機のオイル)が見えない
4.調整・据付:後工程が困惑する機械の調整・据付あるある
4-1.設備のベースに配線穴がまったく開いていない(配線を無視した設計)
4-2 LMガイドのレールをピッタリ溝に嵌める
4-3 アンカー種類をまったく考慮しないアンカーブラケット(オールアンカー、ホールインアンカー)
4-4 LMガイドのブロック、レールの基準がバラバラ
4-5 工具が一度にたくさん必要になるような取付(スパナがけなど)
4-6 搬送、搬送中を考慮した設備サイズになっているかどうかの検証ができているかどうか
4-7 重量物に対して吊タップが空いていない、吊れるようなところがない
4-8 グリスアップできる構造になっていない
4-9 ウレタンローラなどで走行する車輪は長時間同じ姿勢だと扁平してしまうため搬送時は浮かせておく
4-10 メンテナンスを意識した設計
5.設計:悩ましい設計あるある
5-1 フランジの穴配置(例:穴が4ヵ所の場合、十字になるような配置。強度的に弱い)
5-2 自重に頼り切った設計など不確実な設計(設計に”だろう”はない)
5-3 エンドロックシリンダでエンドまで使っていない
5-4 エアシリンダのオートスイッチをまったく触れない
5-5 エアシリンダのオートスイッチ配線が抜けない
5-6 無意味なオーバーハング設計
5-7 軸受の嵌め合いがすべてすき間ばめになっている
     (内輪、外輪回転、荷重方向によりすき間でいいものがあるが)
5-8 エア機器のバルブが立て向きになっている
5-9 オイルパンにドレンがない
5-10 近接センサが上向きになっている
5-11 歯車の位相が調整できない
5-12 調整がトレードオフになってしまう
5-13 ボルト長さを無視した設計
5-14 強度計算は経路途中も考えるべき
5-15 機械は最大動作範囲で検討するのが基本
6.検図:検図見落としあるある
6-1 自己検図ぐらい、ちゃんとやろうぜ!と感じた事例
6-2 検図の種類(設計者の検図と製図者の検図)
6-3 検図の方法(検図チェックシートv.s.個人の裁量による検図)
6-4 最低限クリアすべき項目のみリスト化(これが現実的)
6-5 最低限の検図とは?
7.そのほか機械設計にかかる疑問に回答(他の話題も提供します)
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※必ずお読みください
(お申込みを頂いた時点でご同意頂いたとみなします)

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