セミナー

【ライブ配信 & 録画視聴も可能】
新事業・製品開発・技術リーダのための
“修羅場”プロジェクトを乗り越える『高度な課題解決力』養成講座
~失敗のリスクを冒さずに、現場で『高度な課題解決力』を鍛え合う技法(実践のお奨め)

開催主旨

課題解決力は、技術者なら誰でも持っているものです。ここでいう『高度な課題解決力』は、少し違います。ご自身の立場が、チームの技術リーダ、プロジェクトリーダー、組織のリーダと高度化するに連れ、解決すべき課題は高度化し、必要となる課題解決力も高度化します。そこでチームの技術リーダ以上に求められる課題解決力を『高度な課題解決力』と呼んでいます。

当講座の目的は、『高度な課題解決力』とは何かについて、様々な角度から分析した結果をご説明し、一緒に考えて頂きながら深くご理解頂くと共に、課題解決力を経験で高度化していく際の大失敗のリスクを冒さずに身につける技法を学んで、明日から実践に移して頂くことです。

プロジェクトの修羅場とは、戦後復興期のプロジェクトにおいては、まさに命懸けの修羅場でした。昨今は、新事業開発プロジェクトに潜む『魔の川・死の谷・ダーウィンの海』の三つの修羅場に代表されます。『高度な課題解決力』とは、こうした修羅場を乗り越えるために、課題解決の試行錯誤の繰り返しに耐え抜いて、プロジェクトを成功に導くための知恵・力です。

この『高度な課題解決力』は、『課題指向性』と『課題解決力』に大別されます。『課題指向性』とは、強い目的意識と修羅場でも決してくじけない精神力です。『課題解決力』は、課題解決プロセスの各フェーズで必要となる①『課題を発見する力』、②『冷静に状況を把握する力』、③『複数の打開策をひねり出す力』、④『最善の策を決断する力』、⑤『成功に導くリーダシップ力』、⑥『状況変化への柔軟な対応力』の6つの力からなります。『高度な課題解決力』は、この『課題指向性』と6つの『課題解決力』が掛け合わされて機能していると定義できます。簡単に言えば、自身に与えられた課題を解決するだけでなく、自分の役割をちょっと越えた困難な課題を、自ら発見し、自ら手を挙げ、メンバーと共に解決する知恵・力です。

課題解決力は、修羅場に立たされたプロジェクトを何度も経験させ、課題解決プロセスの試行錯誤を繰り返しながら身につけることが有効とされています。しかし、経験だけに頼って課題解決力を高度化することには、大失敗のリスクを伴う場合があります。

そこで、失敗のリスクを冒さずに『疑似体験』で『高度な課題解決力』を鍛えることができる『ものがたり継承法』(*1)をご提案いたします。

『ものがたり継承法』の疑似体験の仕組みと富士通での成果の概要をご紹介し、その一例『DX実践記』を疑似体験頂いて、『高度な課題解決力』が疑似体験で伝わることを体感頂きます。その上で、『ものがたり継承法』の実践方法の概要をご紹介します。

当講座では、オンラインライブセミナ形式の利点を活用し、一方的な講義だけでなく、考えながら楽しく学んで頂ける様に、ミニ演習を加えたプログラム構成を採っています。


(*1)『ものがたり継承法』: ITシステム開発プロジェクトやデジタル変革(DX)プロジェクトの技術リーダのナレッジ継承・創造活動の富士通株式会社における実践を通し、効果を実証し「確立した方法論」(*2)。プロジェクトで発揮された実践的な知恵を自らの経験を振り返ることで自ら学び、『経験の記録』として『ものがたり』に『見える化』し、その『ものがたり』を『疑似体験』させることにより次世代に学ばせる継承方法。その後も、PMAJ(日本プロジェクトマネジメント協会)における「ものがたり研究会」(*3)の活動等を通してエンハンス中。
(*2) 「確立した方法論」:『ものがたり』を介したPM実践知の継承法(2018, 吉野均, プロジェクトマネジメント学会誌, Vol.20,No.6,pp.31-41)に論文として掲載。
(*3) 「ものがたり研究会」:正式名称PMノウハウ継承研究会SIG。研究会の目的は、「①プロジェクトマネジメントの実践的な知恵を伝える『ものがたり』を作ること」、及び「②その「ものがたり」を実践的なノウハウ継承に役立てること」。研究会の活動状況は以下URLからYouTube動画約10分で視聴可能。
https://www.youtube.com/watch?v=aljQ75p-5DU



受講対象者

(1) プロフェッショナルを目指す若手技術者、技術チームリーダ、製品開発プロジェクトマネジャー
(2) 技術者の人材育成に悩みを持つ人材育成担当者、経営層
※受講にあたって必要となる前提知識はありません。


録画参加

※当日の参加が難しい方は録画視聴のみでも申込み可能です。録画視聴のみを希望する方は、申込フォームの備考欄にその旨をご記載ください。
(録画は、オンライン参加者も後日ご視聴いただけます。オンライン参加時にご自分のビデオ録画を望まない方は、カメラをOFFにしてご参加ください。)

概要

日時 2024年 6月 14日(金)10:00~17:00
(9:30 ログイン開始)※昼休憩1時間あり
会場

ライブ配信 ビデオ会議ツール「Zoom」

※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。

受講料

お一人様:48,400円(資料含む、消費税込)

 

受講にあたり
開催決定後、受講票並び請求書を郵送またはメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
申込締切日について 講座開催の3営業日前17:00〆切
※セミナーによって締切が異なる場合もございます。早めにお申込みください。
原則、資料を受講者の方へ郵送するため、お手元に届く猶予を頂いております。予めご了承ください。

【営業日】について
営業日は平日になります。 ※土曜/日曜/祝祭日は、休業日です。

(例)6/16(火)開催の場合、6/11(木)が締切日となります。
問合せ先 日刊工業新聞社
総合事業局 セミナー事業部
TEL: 03-5644-7222
FAX: 03-5644-7215
E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30
FAX申込みについて

講師

吉野 均 氏

このセミナーを申し込む

プログラム

1.“修羅場”プロジェクトを乗り越える『高度な課題解決力』とは
 ★ミニ演習: アイスブレーク
1.1 プロジェクトの“修羅場”とは
 (1) 戦後復興を支えたプロジェクトに存在した命懸けの“修羅場”
 (2) 新事業開発プロジェクトに存在する3つの“修羅場”『魔の川・死の谷・ダーウィンの海』
 ★ミニ演習:政府系金融機関向けプロジェクトの『死の谷』の疑似体験
1.2 修羅場を乗り越える『高度な課題解決力』とは
 (1)『課題指向性』と『6つの課題解決力』が掛け合わされて機能
 (2)『高度な課題解決力』= PM(*5)実践知
 (3)『高度な課題解決力』= PM実践力
 (4) PM実践力を分類し定義した事例
 (5) PM実践力を図式化
 ★ミニ演習:絶体絶命の危機に陥ったプロジェクトマネジャーの実践力を疑似体験
  (*5) PM:プロジェクトマネジメントの略
1.3 技術リーダには『高度な課題解決力』が必要不可欠
 (1) 課題の展開と、必要な課題解決力と技術者の整理
 (2) 新事業開発プロジェクトの成功には『高度な課題解決力』の結集が必要
 (3)『高度な課題解決力』が技術リーダに不可欠な理由
 (4) 技術リーダが目指すべき、これからの人材像『課題解決型リーダ』
2.失敗のリスクを冒さずに『疑似体験』で『高度な課題解決力』鍛える『ものがたり継承法』
2.1 『ものがたり継承法』による『疑似体験』の仕組み
 (1)『疑似体験』は失敗リスクなしで実践力を継承する有効な方法
 (2)『匠のPM』の課題志向性と課題解決力の同時継承が目標
 (3) 課題志向性と課題解決力の同時継承を実現するコンセプト
 (4)『ものがたり継承法』の定義と狙い
 (5)『ものがたり継承法』の仕組み
2.2 『ものがたり継承法』の富士通での成果事例・概説
 (1)『ものがたり継承法』を適用した二つの領域 
 (2) 二つの適用領域の差異比較
 (3) ミッションクリティカル領域の『ものがたり集』
 (4) デジタル変革領域の『DX実践記』
2.3 『DX実践記』を疑似体験~変革マインドと実践力を学ぶ
 (1)「監視業務にAIを活用」の概要
 (2) 当『DX実践記』のプロジェクトにおける課題展開図
 (3) 当『DX実践記』記載の課題解決の全貌(要旨)
 (4)『課題解決型リーダ』ソフト部・部長の自問/自答の末の決断
 (5) 方式選択を巡るプロジェクト内の侃々諤々の議論
 (6) ソフト部・部長の宣言でディープラーニングへの方針変更を全員一致で採択
 (7) 修羅場の課題解決に巻き込んだ様々な技術のプロ
 ★ミニ演習:当『DX実践記』の『課題解決型リーダ』とは?
 (8) 当『DX実践記』の読者コメントを紹介
2.4 『ものがたり継承法』の実践方法の概説 
 (1)『ものがたり継承法』3フェーズでの導入法
 (2)『ものがたり継承法』本格展開時の事前準備
 (3)『ものがたり継承法』実践における課題『学び学ばせる』マインド作り
 ★ミニ演習:『学び学ばせる』マインド作りが必要な理由
 (4)『ものがたり』執筆で向上できる四つの能力
2.5現場で明日から実践できる課題解決の知恵を伝え合う『秘密のエピソード』
 (1) 課題解決の知恵を伝え合う『秘密のエピソード』とは
 (2) 地銀3次オンを成功に導いたプロジェクトマネジャーの『秘密のエピソード』
 ★ミニ演習:当『秘密のエピソード』に関する感想
 (3) 海外パッケージ適用プロジェクトのリーダ達の『秘密のエピソード』
 ★ミニ演習:当『秘密のエピソード』に関する感想
 (4) 『秘密のエピソード』作成の秘訣
3.おわりに
3.1 振り返りとまとめ
 ★ミニ演習:クロージング
3.2 皆さまへのエール
 【ライブ配信セミナーに伴う注意事項について】⇒ 【詳細はこちら】
 ※必ずお読みください
(お申込みを頂いた時点でご同意頂いたとみなします)

このセミナーを申し込む

一覧へ戻る

日刊工業新聞社関連サイト・サービス