セミナー

迷いの少ない図面、意思を持った図面で工数・コスト削減!
機械製図の基本とその実践講座
~形状の表し方、寸法記入、サイズ公差、はめあい、幾何公差、表面性状の実務的な使い方~

開催主旨

製図の基礎をある程度理解し、実務に携わっている方でも、こんな悩みをお持ちではないでしょうか。
「寸法、サイズ公差、幾何公差、表面性状などの記入の仕方に迷ってしまう」
「図面の描き方、寸法記入、公差記入にいまひとつ自信が持てない」
「製造部門など他部署にきちんと意思の伝わる図面かどうかわからない」

図面とは本来、言葉なく意図を伝えられる手段のはずです。しかし、製品が複雑化・多様化してきている現在、伝える情報量も増え、図面だけでやりとりが完結しているとは言い難いのが現状だといえるのではないでしょうか。

同じ部品を図面化しても、製図技術者によって、形の描き方、寸法の入れ方、サイズ公差、幾何公差などの記入方法に差があることはめずらしいことではなく、その差から生まれる情報の成否は、後工程に大きく影響を与えてしまいます。図面の手戻りだけには収まらず、遡っての形状確認が必要になったり、後工程になってから不具合が発覚することさえあります。結果、思った通りの設計意図が実現できなかったり、製品コストが大きく変わってしまったりする大きな要因となります。

これらの問題点の原因は、製図技術者が、自分本位の作図をしていたり、意図する設計思想や情報をうまく図面に反映する手段を知らなかったりすることが挙げられます。製図の基本は知っていても、加工方法や後工程に寄り添った図面を描く知識が不足していることも影響しています。

本セミナーでは、JISなどの最新規定を押さえた上で、より実務に即した作図するコツや手順を解説します。そして、設計思想、加工、製造、検査などに関わる、効率的な結果を得られコストを削減できる図面の描き方を学ぶことができます。
実務に近い、より的確な図面の描き方を知っておきたい方や製図の基本を学び直したい方に向けた内容です。

持ち物

三角定規45°と60°の2種類(100mm程度の直線が描けるもの)
お持ちの場合はコンパス(直径100mm程度の円が描けるもの)
2B、F、HB程度の濃い鉛筆

受講対象者

部品を素材加工によって得るような製品の仕事に携わっていて、基本の製図知識はある程度お持ちの機械設計者、装置設計者、製品設計者、製図技術者、また、検査工程、組立工程など図面に関わる工程に携わっている方々
また、実務に即した図面の描き方を知りたい方

 

概要

日時 2024年 10月 21日(月)10:00~17:00
(9:30 受付開始 休憩12:30~13:30)
会場 日刊工業新聞社 東京本社 セミナールーム
※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。
※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
受講料

お一人様:46,200円(資料含む、消費税込)

受講にあたり
開催決定後、受講票並び請求書を郵送またはメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。

主催 日刊工業新聞社
問い合わせ先 日刊工業新聞社
総合事業本部 事業推進部(セミナー係)
TEL: 03-5644-7222
FAX: 03-5644-7215
E-mail : j-seminar@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30

講師

安藤 正儀 氏(あんどう まさのり)

会場アクセス

日刊工業新聞社 東京本社
セミナールーム
東京都中央区
日本橋小網町14ー1
住生日本橋小網町ビル
セミナー会場案内図

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プログラム

1. 図面が果たす役割をまず知っておく
1-1.図面によって動いている人たちと動かしている人たちがいることを理解しているか
1-2.自分のおかれている位置と図面を結びつけると重要さがわかる
1-3.企業にとって図面はどこが重要なのか
2. 製図の基礎で必ず知っておかないといけないことをおさらい
2-1.物体にとって大事なポイントを知ってから図面にする
2-2.寸法が表している意味を知って製図する
2-3.サイズ公差(寸法公差)、はめあいの基本と使い方
2-4.幾何公差、表面性状の関係性が大切
3. その絵、寸法記入は良い描き方なのか⇒実例と記入方法
3-1.同じ形を図面にしても、わかりやすい図面とわかりにくい図面がある
3-2.加工のしかたによって寸法記入の仕方を変えないとコストに差がでる
3-3.材質、表面処理などによって寸法記入は変わる
3-4.設計思想、必要精度によって寸法記入は変わる
3-5.演習:公差記入と幾何公差の関連クイズ
4. 幾何公差、表面性状、精度はそれでいいのか
4-1.設計者、加工者、検査者、組立者の見るところは違う
4-2.サイズ公差(寸法公差)、幾何公差を合わせて寸法記入するには何を考えるか
4-3.工程を考えて図面を描くにはどうするか
4-4.なにが一番欲しいのかで、設計にも影響が
5. 知っておきたい現場の実態
5-1.はめあい、サイズ公差、幾何公差は社内規格にならうことも大切
5-2.表面性状の使い方は加工と相談
5-3.寸法記入の原点の取り方についての6か条
6. 現代の製図での変化に気がついているか⇒時代に合わせる
6-1.CADの導入で製図のどこが変わったのか~与えた変化
6-2.2D-CAD、3D-CADで製図するときの注意点、ノウハウ
6-4.機械要素の発展でサイズ公差の入れ方のバランスは変わった
6-5.より良い図面に仕上げるにはなにが必要か
6-6. 演習:製図と寸法記入の演習

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