セミナー
ライブ配信セミナー
量産出図時に根拠ある設計意図(公差)を明示して不良率を大幅に低減!
DR・検図における公差設計と
幾何公差の妥当性検討の進め方
開催主旨
グローバルでのモノづくりが定着した現在において、設計意図を正しく表現した図面、すなわち幾何公差で定義した図面を後工程に渡すことが重要になっています。ただし幾何公差は、設計意図を込める技術である公差設計と車の両輪の関係をなします。ゆえに、グローバルで通用する図面とするためには、公差設計が正しくなされていることが大前提となります。
公差は、部品の機能や寸法の理想値に対し、設計上または製造上許容されるばらつきの範囲を規制する技術であり、設計者にとっては重要な基本スキルです。にもかかわらず、公差設計のスキルが失われつつあり、類似図面の流用や過去の実績に名を借りた踏襲がまかり通り、必要以上に厳しい公差によるコストアップや流用による品質トラブルを引き起こしている例が見られます。本来、開発グループ内におけるデザインレビュー(DR、ミニDRなど)や検図において公差および幾何公差の定義の妥当性を議論・検討すべきですが、検討モレや見落とし、さらには公差設計を正しく理解できないといったことが、上述の問題につながっています。また、量産出図の段階では公差の意図を後工程(生産担当)に伝えられるべきですが、図面上での記載が曖昧となっているがゆえ、上述のトラブルを招いています。
本講座では、公差設計・解析の指導で定評のある講師を招き、DR(検図を含む、特に量産出図)における公差設計および幾何公差の検証の進め方を解説します。具体的には、不良率の評価を含め形状と公差は要求仕様に合致しているか、設定した公差は目標原価を満たしているかなどを議論・検証する手法とコツを、事例を通じて習得します。
本セミナーはオンライン配信ツールZoomを使いて実施します。ご視聴方法(参加用URL)はご登録いただきましたメールにお知らせいたします。
概要
日時 | 2025年 3月 14日(金)13:00~17:30 |
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会場 | WEBセミナー WEBセミナーは、WEBミーティングツール「ZOOM」を使用して開催いたします。 ※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。 ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。 |
受講料 | 39,600円(配布資料、税込、1名分) ※振込手数料は貴社でご負担願います。
受講料 振込手数料は貴社でご負担願います。 |
主催 | 日刊工業新聞社 |
協力 | 株式会社プラーナー |
お問い合わせ先 | 日刊工業新聞社 西日本支社 総合事業本部 セミナー係 TEL : 06-6946-3382 FAX : 06-6946-3389 E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp |
講師
プログラム
1.公差設計の概要 |
1-1 公差計算の具体的な例 1-2 公差設計のメリット 1-3 検図における公差の確認 1-4 公差設計の流れ 1-5 公差とコスト 1-6 公差設計とPDCA 1-7 普通公差 |
2.公差設計と幾何公差(GD&T) |
2-1 GD&T(幾何的寸法許容差設定および表示法) 2-2 JISの改訂 ①サイズ公差と幾何公差 ②JIS改訂で変わった用語 2-3 ISOとASME |
3.正規分布と工程能力指数 |
3-1 不良率の推定 ①不良率の求め方 ②正規分布の基準化 3-3 工程能力指数 ①Cp ②Cpk ③CpとCpkの使い分けのコツ |
4.公差の計算および計算例 |
4-1 互換性と不完全互換性 4-2 さまざまな公差の計算方法 4-3 幾何公差の公差計算例 |
5.デザインレビューにおける公差・幾何公差の検証 |
5-1 デザインレビューの実施フロー 5-2 設計仕様の共有 5-3 部品形状の審議 5-4 公差指示内容の審議 5-5 リスクマネジメントによる課題抽出と対応 5-6 生産移行GO/NG判定(フェーズゲート判定) 5-7 デザインレビューにおける公差設計検討例 ①部品構成と設計仕様/②公差設計と不良率推定/③GO/NG判定(理由と対策案) |
6.まとめ・質疑応答 |