セミナー

GISHW:安全・健康・ウェルビーイングの
国際シンポジウム(産業・医療・学術)

未来のウェルビーイング社会を共創、産業・医療・学術 各界のエキスパートが語る!

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開催主旨

 GISHW(The Global Initiative for Safety, Health and Well-being at the EXPO2025 and Beyond)の目標は、職場・労働者の安全・健康・ウェルビーイングの実現から、家庭やコミュニティ、企業・産業、社会全体へと広がり、地球市民のウェルビーイング実現を目指すことです。

 誰もが、安全で健康に幸せを感じ、生きがいに満ちた生活をおくるためには、社会基盤・システムが、より安全で、快適で生産性が高くレジリエンスでなければなりません。その実現には、学術研究・啓発、テクノロジーの開発・実装普及、マネージメント・教育・育成など、さまざまな要素が不可欠です。

 

 この国際シンポジウムでは、35の国際専門機関・団体とグローバル企業が集結します。

 このセッションでは、安全・健康・ウェルビーイングについて、イノベーション、リハビリにおけるEMS技術、産業保健、“理想の働き VA(場)”、グローバルイノベーションエコシステム、国際協力などをテーマに、産業・医療・学術の分野から、エキスパートが語ります。

 

※本トラックの参加登録は、Peatixにて受け付けています。

※本トラックへの参加にあたり「未来モノづくり国際EXPO2025」&「はたらく現場の環境展」への入場登録をされますようお願いいたします。入場登録はこちら

 
※セーフティグローバル推進機構会員企業は、同機構専用サイトから「会員企業」としてお申込みください。

概要

日時

2025年 7月 17日(木)~18日(金)

※7月16日(水)18:00まで申込可能

※各セッションの実施時間はプログラムをご参照ください。

会場 インテックス大阪(大阪市住之江区)
参加費

6,000円または3,000円(税込、1名分)、一部無料 ※各セッションで参加費が異なりますのでご注意ください。

※参加登録は、Peatixで受け付けています。「このセミナーを申し込む」をクリックされるとPeatixの受付サイトに移動します
※参加を希望されるセッションごとにお申込み下さい。

※セーフティグローバル推進機構会員企業は、同機構専用サイトから「会員企業」としてお申込みください。

主催 Global Initiative for Safety, Health & Well-being(GISHW)
(共催:セーフティグローバル推進機構、日刊工業新聞社)
Peatixでの申込チケットの確認方法

Peatixで参加登録をされるとスマートフォンのブラウザで申込チケットを確認できます。ワークショップ当日は、こちらの「確認方法」をご参照のうえ、受付にて申込チケットをご提示ください。スマホでの提示が難しい方は、申込チケットの受信メールのプリントアウトをご提示ください。

※Peatixサイトでの申込チケットの確認方法はこちら

本トラックの内容のお問い合せ先 日本認証株式会社
TEL : 06-4807-3337
FAX : 06-4807-3350
問い合わせフォーム
参加方法のお問合せ先 日刊工業新聞社
西日本支社 総合事業本部 未来モノづくり国際EXPOセミナー係
TEL : 06-6946-3382
FAX : 06-6946-3389
E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp
本トラックの内容一覧

会場アクセス

インテックス大阪
〒559-0034
大阪市住之江区南港北
1-5-102
セミナー会場案内図

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プログラム

①7/17(木)10:00-12:00「共創で描く未来社会~Well-being とイノベーションの交差点~」
@インテックス大阪 センタービル2F 国際会議ホール(参加費6,000円)

【チェア】
■福田 和人:東日本旅客鉄道株式会社 イノベーション戦略本部 マネージャー / WaaS共創コンソーシアム 事務局長

 

【本セッションの概要】
 Well-beingな社会の実現に向けて、移動×空間価値の向上を目指すオープンイノベーションプラットフォーム「WaaS共創コンソーシアム」の活動が進んでいる。本コンソーシアムはJR東日本が設立したプラットフォームであり、会員である約120社・団体が、イノベーション創出を模索し、様々な実証実験を実施、さらに社会実装のフェーズへとあゆみを進めている。これは、民間事業者主体のコンソーシアムによる社会課題に対するアプローチであり、その成果と目指す未来を有識者とともに議論する。
 本ステージでは、本コンソーシアムの活動と成果を紹介し、イノベーション創出とWell-beingに関する多様な取り組みを共有する。また、各分野の有識者との対話を通じて、未来社会の課題解決に対するアプローチを探る。全ての参加者が共に学び、共創する場となることを期待する。

 

【本セッションの構成】
■「WaaS(Well-being as a Service)共創コンソーシアムの取り組み」
(福田 和人:東日本旅客鉄道株式会社 イノベーション戦略本部 マネージャー / WaaS共創コンソーシアム 事務局長)
■「事例・活動紹介/パネルディスカッション」
(井上 岳一:株式会社日本総合研究所 創発戦略センター チーフスペシャリスト)
若杉 浩一:武蔵野美術大学 造形構想学部クリエイティブイノベーション学科・造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコース 教授 / 武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所 所長)
(三島 由樹:株式会社フォルク 代表取締役 ランドスケープ・デザイナー)

②7/17(木)10:00-11:00「MTGセッション1 超高齢社会におけるEMSリハビリテーションの可能性

@インテックス大阪6号館B GISHWメインステージ(MTGセッション1と2を合わせて参加費は6,000円)

【チェア】
石谷 桂子:株式会社MTG 上席執行役員 SIXPAD本部本部長

 

【本セッションの概要】
 EMS(骨格筋電気刺激)は超高齢社会の日本国内に於いて需要が高まっており、特に高齢患者が増加の一途を辿る病院の臨床現場にて運動がしたくても強度な負荷をかけた随意運動ができない虚弱高齢者のリハビリテーションに活用される事例が増えています。本セッションでは、高齢労働者の怪我の予防に繋がるEMSの活用事例や実際に患者のリハビリテーションかにEMSを使用している臨床事例や研究事例を3名の先生よりご紹介させて頂きます。
 1人目のスピーカー中京大学スポーツ科学部渡邊教授からは他動的に筋肉を鍛えることができるEMSとはどういった技術なのか、そのメカニズムの解説、
研究論文、及び、高齢者の労働災害が近年増加傾向にあり加齢に伴う身体機能の低下による怪我の予防に繋がるEMSの有用性についてご紹介いただきます。
 2人目のスピーカー金沢大学理工研究域フロンティア工学系西川准教授からは超高齢社会におけるEMSの可能性について、虚弱高齢患者にEMSでのリハビリ介入をした研究事例やEMSによる代替運動が認知症予防に繋がる事例などをご紹介いただきます。
 3人目のスピーカー医療法人偕行会名古屋共立病院森山先生からは現在患者に対して行なっているEMSを活用した臨床事例をご紹介いただきます。偕行会は国内における血液透析患者の数が3番目に多く、高齢化の進む透析患者に運動療法の一環としてEMSを使用しています。週3回ベッドの上で4時間血液透析を行う透析患者は脱重力状態が続きサルコペニアになり易く、転倒、骨折のリスクも高まります。その予防の為に血液透析中にEMSを活用している事例を紹介します。

 

【本セッションの構成】
■1.「EMS(骨格筋電気刺激)の生理作用と労働災害予防への応用可能性」
(渡邊 航平:中京大学 スポーツ科学部 教授)
■2.「超高齢社会におけるEMSの可能性」
(西川 裕一:金沢大学 理工研究域フロンティア工学系 准教授)
■3.「高齢透析患者へのEMSによる運動療法」
(森山 善文:医療法人偕行会 名古屋共立病院リハビリテーション部 部長)

③7/17(木)11:00-12:00「MTGセッション2 着るだけで血流促進させる衣服技術」

@インテックス大阪6号館B GISHWメインステージ(MTGセッションと1と2を合わせて参加費は6,000円)

【チェア】
■竹中 淳也:株式会社MTG VITALWEAR部 部長

 

【本セッションの概要】
 我々、株式会社MTGは美容・健康機器のメーカーです。事業ビジョンとして「VITAL LIFE(バイタルライフ)」を掲げ、世界中の人々の健康で美しく生き生きとした人生を実現することを企業の目的としています。
健康で美しく生き生きとした人生のためには、生命維持に欠かせない「血流」が大切であるという考えのもと、約20年、研究開発を進めてきました。
 血流とは血管を血液が流れることであり、血流の役割は酸素や栄養素を全身に行き届けることです。つまり、生命維持に欠かせない機能です。新たに血行促進効果のある特殊繊維を開発し、着るだけで「美と健康」に導く衣服を実現しました。
 特殊繊維は、セラミックの遠赤外線効果により血行促進をする化学繊維です。ポリエステル、ナイロンなどの繊維にセラミックを練りこんでいるために半永久的に効果を持続します。
 本邦においては、ある基準を超える血行促進効果が認められると医療機器とされます。血行促進の他、疲労回復、筋肉のハリ・コリの緩和、筋肉の疲れを軽減などが期待できる医療機器です。
 本衣服技術は、着るだけで血行促進ができ、老若男女が日常生活に手軽に取り入れることができます。今後、超高齢化が進む日本において、この衣服技術が健康寿命の延伸に貢献すると考えます。また、この日本の衣服技術で世界の「Health & Well-being」を実現したいと考えます。
 今回、衣服技術だけでなく「血行改善がもたらす健康と抗老化」と「リハビリテーションの現状と血行促進の可能性」について、第一人者を迎え発表します。

 

【本セッションの構成】
■1.「本邦の新たな衣服技術がもたらす社会的意義」
(竹中 淳也:株式会社MTG VITALWEAR部 部長)
■2.「血行改善がもたらす健康と抗老化」
(高倉 伸幸:大阪大学 微生物病研究所 教授)
■3.「リハビリテーションの現状と血行促進の可能性」
工藤 慎太郎:森ノ宮医療大学 インクルーシブ医科学研究所 教授)

④7/17(木)10:00-12:00「日本における産業保健の過去と未来」

@インテックス大阪6号館5F ホールG(参加費6,000円)

【チェア】
第1部(10:00~11:00)
森 晃爾:日本産業衛生学会
■堤 明純:日本産業衛生学会
第2部(11:00~12:00)
■武林 亨:日本産業衛生学会
■吉川 悦子:日本産業衛生学会

 

【本セッションの概要】
 日本産業衛生学会は、およそ100年の歴史を持ち、産業保健の研究と実践に従事する9,000人以上の専門家で構成される学術団体です。
 この1世紀の間に、日本は軽工業時代、重工業時代を経て、情報化時代へと大きな経済発展を遂げました。その中で、有害物質への曝露による健康被害や、長時間労働による過労死など、様々な労働者の健康問題が顕在化してきました。当学会は、こうした課題に対する予防的取り組みの発展に大きく貢献してきました。
 近年、日本では急速な高齢化が進む一方で、技術革新や気候変動によって労働者の健康課題が変化しており、新たな対応が求められています。
 本シンポジウムでは、「日本における産業保健の軌跡」と「日本における産業保健の未来」の2部構成で、各分野の第一人者が重要なトピックと知見を共有します。

【本セッションの構成】
第1部(10:00~11:00)日本における産業保健の軌跡(1929年~2025年)

■1.「日本における労働衛生政策の発展と課題」
(堀江 正知:産業医科大学)
■2.「有害化学物質による職業病の予防」
(上島 通浩:名古屋市立大学)
■3.「仕事のストレスと過労死」
(堤 明純:北里大学)
■4.「職場におけるCOVID-19の拡大防止と対策」
(映像提示(100周年記念制作))

第2部(11:00~12:00)日本における産業保健の未来
■1.「職場のメンタルヘルスとウェルビーイングの向上」
(島津 明人:慶應義塾大学)
■2.「日本における健康経営の政策と実務」
(永田 智久:産業医科大学)
■3.「危機時代の産業保健:日本からの教訓」
(立石 清一郎:産業医科大学)
■4.「産業保健専門職の育成」
(森 晃爾:産業医科大学)

⑤7/18(金)10:00-12:00「サイバニクスで健康未来社会を切り拓く」

@インテックス大阪センタービル2F 国際会議ホール(参加費6,000円)

【チェア】
■山海 嘉之:サイバーダイン(株) 代表取締役社長/CEO、筑波大学 教授、内閣府SIPプログラムディレクタ

 

【本セッションの概要】
本セッションでは安全·安心、医療·健康·福祉などWell-beingの観点から、人・AIロボット・情報系を融合した革新技術「サイバニクス」による、社会実装への挑戦、持続可能な社会実装への革新的な取り組みついて、実践事例とともに紹介します。

 基調講演では、医療·健康·身体機能、認知·心理などの心身や生活·社会活動での諸問題が解決され多様な人々の自立度·自由度が拡張された「未来のWell-being社会」を実現するため、ロボット産業、IT産業に続く新産業「サイバニクス」(人とAI·ロボット·情報システムの融合)を駆使して、超高齢社会が直面する諸課題(疾患、高齢による機能低下、難病、子育て等)の解決に向けた実際の取り組みが紹介されます。
さらに、社会保障制度と連携したマレーシア・PERKESOとの協働による国際的プロジェクトをはじめ、CYBERDYNEが展開する社会的に持続可能なビジネスモデルを共有。企業としてのミッションが、いかに制度・文化・経済と融合しながら、すべての人々の安全・健康・Well-beingの実現に寄与し得るのかを探ります。

 

【本セッションの構成】
10:00~11:00
■「サイバニクスで拓く健康未来社会」
(山海 嘉之:サイバーダイン(株) 代表取締役社長/CEO、筑波大学 教授、内閣府SIPプログラムディレクタ)
11:00-11:20
■マレーシアにおける社会保障とサイバニクスの連携
(Mohammed Azman Bin Aziz Mohammed:Group CEO, Social Security Organization (PERKESO))
11:20-11:40
■医療都市設計におけるサイバニクス技術の可能性
(Jacob Thomas:Chairman, KL Wellness City)
11:40-12:00
■パネルディスカッション
サイバニクスが創るアジアのWell-being社会 − 公共制度・医療都市における新しい連携モデル
(パネリスト)
Mohammed Azman Bin Aziz Mohammed:Group CEO, Social Security Organization (PERKESO)
Jacob Thomas:Chairman, KL Wellness City
山海 嘉之:サイバーダイン(株)代表取締役社長/CEO、筑波大学 教授、内閣府SIPプログラムディレクター

⑥7/18(金)10:00-11:00「共に創る大学での 「理想の働き VA(場)」

@インテックス大阪6号館B GISHWメインステージ(参加費無料)

【チェア】
■那須 保友:岡山大学 学長

 

【本セッションの概要】
 本セッションでは、共に創る大学での「理想の働きVA(場)」について、本学での働き方改革やエンゲージメント向上に関する事例紹介及び意見交換を通して提案する。目指すべきVAとは、2023年5月に本学で開催された「G7倉敷労働雇用大臣会合応援事業『私たちで創り上げる理想の働きVA(場)』~デジタル×レジリエンス×人財ウェルビーイング~」で議論されたもので、value (価値)、veritas(真理)、virtue(美徳)を尊重し、virtual(ヴァーチャル・デジタル) を活かし、verve(力強さ)、vigor(活力)、vividness(鮮やかさ)をもってventure(冒険)していける、包摂的で多様性のある全世代が働きがいのある人間らしい仕事ができる場である。※
 本学では、VAの実現に向けて、組織の若き人材と執行部との信頼関係と関係性の醸成を大切にし、また、「不易流行」の精神で、組織内での心理的安全性を担保する「人間力」を基本(「不易」)に置きながら、新たな価値を創造する(「流行」)ためにその両者をつなぐ体制づくり、情報及び課題の共有、施策の提案、意見交換が行える持続可能な健全な組織を目指している。
 さらに、大学の外なるVA(場)としての地域への展開として、岡山では、「デジタル田園健康特区」で地域の医療機関のマンパワーを確保するために地域の病院と大学病院との連携をもとに持続可能な地域医療体制の構築を取り組んでいる。デジタルでの技術革新、ワーク・エンゲージメントの向上、ディーセント・ワークを実現すべく、医師の働き方改革も進めている。
https://www.okayamau.ac.jp/tp/news/news_id12119.html

 

【登壇者】(本セッションでは、モデレーターが話題を提示しながら、 登壇者との対話を通じて自由な意見交換を行う、対話型の進行を予定しています。)
■横井 篤文:岡山大学 副学長・ユネスコチェアホルダー / グローバル・エンゲージメント・オフィス教授)
■德増 一樹:岡山大学病院 総合内科・総合診療科 研究准教授
■中村 美紀子:岡山大学 学務部 学生支援課 課長
■寺島 美優:岡山大学 医学部 医学科学生
■リン トゥ カ タイク:岡山大学 グローバル・ディスカバリープログラム学生

⑦7/18(金)11:00-12:00「Science Tokyo が目指すグローバルイノベーションエコシステム」

@インテックス大阪6号館B GISHWメインステージ(参加費無料)

【チェア】
■大島 洋一:東京科学大学 産学共創機構 産学共創機構長/副学長

 

【本セッションの概要】 

 ウェルビーイングの実現には、多様なステークホルダーとの共創、すなわちグローバルなイノベーションエコシステムの構築が不可欠です。

 イノベーションエコシステムは、ビジネス領域における産業競争力の強化を支える枠組みであると同時に、社会課題の解決にも大きく寄与します。その実効性を高めるためには、共通言語を含めた標準化や、エコシステムビルダーの育成プログラムの整備など、オープンで実践的なプラットフォームとしての多様な要素が求められます。

 東京科学大学(Science Tokyo)は、一般社団法人Japan Innovation Network(JIN)と連携し、産業界および公共セクターなどとともに、グローバルなイノベーションエコシステムの創出と活用に取り組んでいます。

 本シンポジウムでは、Science Tokyoが主導するDigital Food Platform(DFP)や、JINの活動事例などを紹介するとともに、先進的な取り組みを行っている各国の大使館関係者などをパネリストに迎え、我々が目指すオープンイノベーションエコシステムやそのための人材育成などについて議論を深めます。

 

【本セッションの構成】
■「トピック1 Science Tokyoの大学城下町構想」
(大島 洋一:東京科学大学 産学共創機構 産学共創機構長/副学長)
■「トピック2 グローバルイノベーションエコシステム」
(紺野 登:一般社団法人Japan Innovation Network 代表理事)
■「トピック3 パネルディスカッション:グローバルイノベーションエコシステムを目指して」
(1)イノベーションエコシステム(モデレータ:大嶋 洋一)
(2)エコシステムビルダーの育成(モデレータ::紺野 登)
(パネリスト:東京科学大学、オランダ大使館、スイス大使館、スウェーデン大使館、フィンランド大使館等(TBD))

⑧7/18(金)12:00-13:00「安全資格者の交流組織であるSA協議会と所属企業の安全活動について」

@インテックス大阪6号館B GISHWメインステージ(参加費無料)

【チェア】
■栃尾 昌洋: 日本認証株式会社 教育事業部 部長

 

【本セッションの概要】 

 日本にはセーフティアセッサ(技術者層向け)、セーフティオフィサ(経営層向け)という職場安全のための要員認証制度があり、現在約3千社のがこの制度を活用し、4万人の資格者が存在する。

 この資格者により構成されるセーフティアソシエイツ協議会では所属する企業の枠と職層を超えて交流し、研鑽をし、社会貢献をしている。一般的にほとんどの会社員は社内でしか仕事をしないため、得られる知識が限られ、アカデミックな学会に参加することができるのは限られた専門家だけである。一般的な会社員でも企業の枠を超えて同じ悩みの供給、解決策の相談ができることは大きな価値がある。

 本ステージでは企業内での人材活用と企業を超えた交流がどうあるべきかを議論する

 

【本セッションの構成】
■「SA協議会の目的と社会的意義」
(向殿 政男:一般社団法人セーフティグローバル推進機構 会長、明治大学 名誉教授)
■「リスクアセスメント人材育成と労働災害防止」
(原 謙一郎:日本精工株式会社 生産本部 EHS推進室 副室長)
■「セーフティアセッサ・セーフティオフィサ資格を活用した人材育成による安全ビジョンの実現」
(前田 育男:IDEC株式会社 協調安全・Vision Zeroソリューション推進グループ グローバル推進リーダー)

⑨7/18(金)10:00-11:00「国際協力から見た相手国の安全衛生のニーズと今後の取組」

@インテックス大阪6号館5F  ホールG (参加費3,000円)

【チェア】
■大幢 勝利: (独)労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所、所長代理

 

【本セッションの概要】 

 日本における安全衛生の代表的な機関である中央労働災害防止協会、労働安全衛生総合研究所、産業医科大学における国際関係での取り組みを紹介し、今後の国際協力の推進について議論する。

 中央労働災害防止協会からは、JICA研修、スマイルプロジェクト、SAKURAプロジェクト、APOSHOでの国際協力などを紹介する。

 労働安全衛生総合研究所からは、Sheffield Group Meeting、AOSHRI、労働衛生に関するWHO協力センターなどを紹介する。

 産業医科大学からは、MOUに基づく国際交流事業、UOEH国際シンポジウム、WHO協力センターなどを紹介する。

 

【本セッションの構成】
■「中央労働災害防止協会における国際関係での取組の紹介」
(小宮山 弘樹:中央労働災害防止協会、技術支援部長)
■「労働安全衛生総合研究所における国際関係での取組の紹介」
(大塚 輝人:労働安全衛生総合研究所、労働災害調査分析センター長)
■「産業医科大学における国際関係での取組の紹介」
(石丸 知宏:産業医科大学、国際センター副センター長、医学部 医学概論 教授)

⑩7/18(金)11:00-12:00「メンタルヘルスと法 ~なぜ産業保健法を探求する学会が生まれたか~」

@インテックス大阪6号館5F ホールG(参加費3,000円)

【チェア】
■松原 哲也 :元厚生労働省労働条件政策課長、リクルートワークス研究所客員研究員、近畿大学客員准教授

 

【本セッションの概要】 

 本セッションは、日本産業保健法学会が担当する。本学会の設立を促したのは、国際的に問題となっているメンタルヘルスや生活習慣病である。これらは、個人と組織の価値観や能力に深く関わるため、単独の専門領域では対応が難しい。従来の安全問題のように、技術的な対応も困難であり、特に、法律や人事労務などによる質的なアプローチが欠かせない。本学会は、法律学、人事労務、産業保健、医療、心理学など、複数の専門領域の連携により具体的な問題解決を図るために設立された。

 そこで本セッションでは、日本のメンタルヘルスの現状、メンタルヘルスに関する法政策を示した上、本学会がどのような理念もって、そのような理論を打ち出してきたかを示し、国際的な参考材料を提供すると共に、国際的な議論を喚起したい。

 具体的には、以下の報告を予定している。 1.日本のメンタルヘルスの現状:日本のメンタルヘルスの実態を示すデータ、日本の職場のよくあるメンタルヘルス不調、等。
2.日本のメンタルヘルスに関する法政策:<制度>ストレスチェック制度、民事裁判例、精神障害の労災認定基準の整備、長時間労働の法的上限やハラスメント防止基準の導入。<効果>企業の対応を促進し、メンタルヘルス意識の浸透に一定の効果を上げた。しかし、本人の能力不足や未熟さなどから、周囲が疲弊しているケースも散見される。<展望>有効なメンタルヘルス対策には、個人と組織の能力と価値観のすり合わせ、不調を訴える者に対しては、疾病性と事例性を踏まえた、サポ-ティブな対応と非妥協的(uncompromising)な対応の組み合わせが求められる。
3.産業保健法学とは:労働者の健康と安全を法的視点から支援する学際的分野。法が持つ「納得形成力」や「行為規範性」を活かしつつ、予防医学・心理学・経営学などとの連携による横断的なアプローチを図る。法を単なる規制ではなく、現場の課題解決に役立つ「生きた法」として活用し、個人と組織が納得して働ける職業生活の実現を目指す。

 GISHWへの期待:どこかの国や地域が優位を取るよりも、国ごとに文化や制度が異なることを前提に、互いの良いところを学び合える場となることを期待している。

 なお、本学会は、広く労働安全衛生管理などの課題も取り扱っている。

 

【本セッションの構成】
■「日本のメンタルヘルスの実情」
(吉川 徹:独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 過労死等防止調査研究センター 統括研究員(センター長代理)
■「日本のメンタルヘルスに関する法政策の経緯」
(三柴 丈典:近畿大学法学部 教授)
■「産業保健法学とは」
(井上 洋一:愛三西尾法律事務所・代表)

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