セミナー
【ライブ配信・録画視聴も可能】
設計現場の課題を解決!
設計者CAEで「強い製品」を生み出す強度設計
CAEを活用した効率的な構想設計(構想CAE)の進め方と設計品質の向上
~設計部門が抱える潜在的な課題を解決し、
製品開発プロセス全体の効率化と品質向上~
開催主旨
3DCADの普及に伴い、CAEによる構造解析はより身近になってきていますが、まだまだ設計者の普段使いの道具ではありません。“メッシュ、境界条件、コンター図”などの専門用語が並び、解析のハードルを高くしています。
しかし、材料力学での強度計算には限界があり、一般的な部品形状の強度計算も正確にできないのが現状です。設計者CAEの課題は、解析条件の設定の難しさと、結果の診断方法が難しいことにあります。解析結果の解釈を誤ると、適切な対策を講じることができません。解析条件によっては結果が大きく変動し、重大な誤りにつながる可能性があります。また、CAEが製品開発プロセスにルールとして組み込まれていないこともCAEの普及の妨げになっています。
本講座は設計現場で長年培われた経験に基づき、CAE(構造解析)の活用を通じて、機械部品の強度設計スキルを習得いただくことを目的としています。特に、「解析条件の設定が難しい」「解析結果の診断が困難」といった設計者CAEにおける共通の課題に対し、ソリューションを提案します。例えば、メッシュ作成・境界条件のコツ、解析結果の信頼性確認や、構造解析結果の診断方法などを解説しますので、初心の設計者でも機械部品の強度設計スキルを習得することが可能です。
設計者を対象に、部品設計でよく利用する色々な形状を題材にして、強度比較を行い形状の診断結果をわかりやすく解説します。例えば丸穴と角穴の強度や、たわみの違いを定量比較して、長所と短所を探っていきますので、設計ハンドブックのようにCAEソフトを持っていなくとも強度設計に活用していただけます。また、実際の比較はCAEを利用しておりますので、その解析結果(応力コンター図)を、まるで医師がレントゲン写真から病巣を見つけるように、構造解析の診断方法もケース毎に詳しく解説していきます。
設計CAEを推進することは、製品開発プロセスに大きなメリットをもたらします。試作回数を大幅に削減し、開発期間とコストの削減に貢献するだけでなく、設計段階で強度や剛性の問題を早期に発見することで、製品品質の向上と手戻りの大幅な削減を実現します。これらの利点を最大限に引き出すための開発プロセスにおけるCAE運用方法にも焦点を当てます。さらには、構想設計段階でのCAEの適用により構想設計の品質向上につなげる「技」と共にCAEを設計標準ルールとして活用する運用方法をコンサル現場のノウハウを交えて紹介します。設計CAE担当者が抱えがちな「解析結果の伝え方が難しい」「他部署との連携がうまくいかない」といった対人関係の悩みにもソリューション提案します。
習得可能知識
■CAE結果の「見える化」と「共通言語化」
■診断・評価スキルの向上
■構想設計段階からのCAE活用
■CAEの設計標準ルール化のノウハウ
■具体的な事例を通じた理解促進
本セミナーは、オンライン形式でのセミナーとなります。オンラインでのご視聴方法(参加用URL等)はご登録くださいましたメールにお知らせいたします。ZOOMでの視聴が困難な方には別途、こちらの手順を参照のうえブラウザ上でご視聴ください。
概要
日時 | 2025年 9月 12日(金)13:00~17:00 ※録画視聴は講座終了後10日間にわたりご視聴いただけます。 |
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会場 | オンライン(ZOOM)、後日の録画参加(録画視聴も可能) ※受講者による当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。 |
受講料 | 39,600円(資料含む、録画視聴、消費税込) 配布資料 受講にあたり |
主催 | 日刊工業新聞社 |
申込について | ※弊社プライバシーポリシー(個人情報保護方針)をご一読いただき、申込みフォームより必要事項をご入力ください。 ⇒ プライバシーポリシー |
問い合わせ先 | 日刊工業新聞社 西日本支社 総合事業本部 セミナー事業部 TEL: 06-6946-3382 |
講師
プログラム
1.強度計算の基礎とCAEの利点 |
1-1 強度確認に必要な応力と歪み 1-2 応力とひずみの関係を確かめる 1-3 CAE(構造解析)による応力計算 1-4 材料力学による強度計算の限界とCAEの利点 |
2.計算結果の表示と評価 |
2-1 変位の見方と解釈 2-2 応力の見方と解釈 |
3.解析結果への影響因子と改善の考え方 |
3-1 変位・固有振動数へのメッシュ分割の影響 3-2 応力(ひずみ)へのメッシュ分割の影響 3-3 荷重の影響 3-4 分割が粗いために発生する問題 3-5 みんな躓くメッシュ・境界条件の正しい設定 |
4.基本要素の検討でCAEを適用・アセンブリへの適用のコツを掴む |
4-1ブラケット部品を題材にCAEの計算結果の評価方法を知る 4-1-1 ブラケット部品の強度をCAEで評価してみます 4-1-2 CAEでより良い設計案をみつけてみよう 4-2 板金部品の強度をCAE(構造解析)で計算する 4-2-1 板金の穴形状が強度にどのくらい影響するか調べる 4-2-2 切り欠きを持つ板金形状の強度を調べます 4-2-3 板金部品の板厚が強度にどのように影響するか調べる 4-2-4 リブ(曲げ)をつけると板金部品の強度は上がるか 4-3 シャフト部品の強度をCAE(構造解析)で計算する 4-3-1 段付きシャフトの強度はどうなるか 4-3-2 段の位置による強度変化 4-4 梁(はり)の強度をCAE(構造解析)で計算する 4-4-1 梁(はり)の曲げに対する強度 4-4-2 梁の断面形状別の曲げに対する強度 4-4-3 梁の断面形状別のねじりに対する強度 |
5.剛性・強度を確認しながらの設計の進め方 |
5-1 3DCADとの併用による設計者CAEの実現 5-2 設計者CAEは2次要素・線形解析で行おう 5-3 剛性検討の進め方 5-4 強度検討の進め方 |
6.CAEを活用した効率的な構想設計(構想CAE)の進め方と設計品質の向上 |
6-1 CAEを活用した新たな構想設計 6-2 構想CAEの効果(構想設計の効率化・高品質化など) 6-3 構想CAEの進め方 |
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