セミナー

【ライブ配信&後日の録画視聴可】
汎用ロボットハンドを実現する設計手法
高度な物体操作を可能にする柔軟・可変構造の考え方
~ソフトロボティクス×可変機構によるAI時代の把持技術

開催主旨

 本講座は、汎用性と柔軟性を兼ね備えたロボットハンド設計の考え方と、AI時代に求められる高度な物体操作を実現するための具体的手法を解説します。
 近年、物体認識や状態推定はDeep Learningをはじめとする機械学習の進展により大きく高度化しています。しかし、その認識結果を実際の作業として成立させるためには、対象物を直接扱うロボットハンドの性能と設計思想が決定的な役割を果たします。現実の環境では認識誤差やばらつきが避けられないため、理想的な位置や姿勢が得られなくても安定して把持・操作できる設計が不可欠です。
 一方で、製造現場では依然として治工具による整列や専用ハンドの使い分けなど、「自動化のための準備」に依存した工程が多く残っています。これらは柔軟性や生産性の制約となり、真の自動化を阻む要因となっています。
 本講座では、こうした課題を踏まえ、硬さと柔らかさを融合したソフトロボットハンド、把持モードを状況に応じて切り替える可変機構、摩擦制御による安定把持など、実際の研究・開発事例に基づく設計手法を体系的に解説します。さらに、LLM・VLM・VLAといったAI技術との連携を見据えたハンド設計の考え方についても紹介します。
 これらの知見を通じて、対象物ごとに専用ハンドを用意する従来手法から脱却し、多様な対象に対応可能なロボットハンド設計の方向性と実現手段を理解することを目指します。

受講対象

■ロボットハンド・グリッパの設計・開発に携わるエンジニア
■多品種対応・汎用化を見据えたロボットシステムの設計者
■物体認識・AIを活用したロボット開発に関わる技術者
■専用治具や個別ハンドに依存した自動化から脱却したい開発担当者

 

習得可能知識

■認識誤差やばらつきがある環境でも成立するロボットハンド設計の考え方を理解
■ソフトロボティクスや可変機構、摩擦制御を活用した具体的な設計手法を体系的に習得
■多様な対象物に対応する汎用的な把持・操作を実現するための設計指針を整理
■AI(LLM・VLM・VLA)との連携を見据えたロボットハンド設計の方向性を把握

 本セミナーは、オンライン形式でのセミナーとなります。オンラインでのご視聴方法(参加用URL等)はご登録くださいましたメールにお知らせいたします。

概要

日時

2026年 6月 15日(月)13:30~17:00

※開催当日12:00まで申込受付

受講料

36,300円(テキスト代、録画視聴、税込、1名分)

※テキストはメールでお知らせします。

※振込手数料は貴社でご負担願います。開催決定後、受講料の請求書(PDF)ををメールでお知らせします。
※講座実施前の入金をお願いしておりますが、講座実施後の入金にも対応しています。

※当日の参加が難しい方は録画での参加も可能です。録画での参加を希望される方は、申込フォームでご選択ください。

※録画視聴は当日参加された方も講座終了後10日間にわたりご視聴いただけます。

※申込者以外の録画視聴は固くお断りしております。ご視聴を希望される場合は、参加登録・入金いただきました後のご案内となります。

主催 日刊工業新聞社
問い合わせ先 日刊工業新聞社 イベント事業本部 名古屋支社 セミナー担当
TEL : 052-307-0489
E-mail : seminar-osaka@media.nikkan.co.jp

講師

渡辺 哲陽 氏

このセミナーを申し込む

プログラム

1.汎用性を高めるロボットハンドを構成するには?
1-1 多機能を得るロボットハンドの要件
1-2 汎用性を高めるための機能要件
   (例:硬さと柔らかさの融合、把持モード可変、摩擦制御)
1-3 AI学習を想定したロボットハンド設計
1-4 大規模言語モデル(LLM)・視覚言語モデル(VLM)・行動モデル(VLA)との連携
1-5 最新のロボットマニピュレーション事例(Aloha, Dex-UMI等)
1-6 AI活用に適したロボットハンドの特徴と課題
2.硬さと柔らかさを活用したロボットハンド設計
2-1 ロボットハンドにおける柔らかさの意義
2-2 柔らかさと硬さを両立させる設計のコツ
2-3 ケース1:ジャミング機能をもつ腱駆動多肢ハンド
  2.3.1 流体指の設計と破損予測機能
  2.3.2 柔軟物体非破壊把持の実現
  2.3.3 ハイブリッド構造(マイクログリッパ内蔵流体指)
2-4 ケース2:ビンピッキング用ロボットハンド
  2.4.1 スタンドアップマニピュレーション(立ち上げ把持)の基本戦略
3.環境を活用した把持モード可変ロボットハンドの設計
3-1 環境をアクチュエータとして活用
3-2 折り畳み3リンク指による挿入/把持モード切替
3-3 多品種ハンドリング用グリッパ
  3.3.1 1.5Lペットボトルピッキング
  3.3.2 ギアの挿入作業
3-4 小物体ハンドリング用グリッパ
3-5 隘空間用ロボットハンド 
4.負荷に応じた把持モード可変ロボットハンドの設計
4-1 高把持力・高精度グリッパ
4-2 高速・高把持力ロボットハンド
4-3 ツイスト把持による重量物把持
  4.3.1 10kg可搬を実現するツイスト把持機構
4-4 可変ベルト回転指の開発
  4.4.1 キーメカニズム1:ベルト回転による把持モード変更
  4.4.2 キーメカニズム2:負荷応答型モード切替
  4.4.3 把持と2つの回転動作を持つグリッパの実装
5.流体アクチュエーションのモード切替手法
5-1 単一流体源による1DOF流量制御
5-2 単一流体源による形状適応把持とジャミング転移現象の両立
5-3 形状適応型凍結把持と滑液把持の2モード設計
5-4 摩擦可変の意義と摩擦制御可能なソフトロボットハンド
6.今後の展望と質疑応答
【ライブ配信セミナーに伴う注意事項について】⇒ 【詳細はこちら】
※必ずお読みください
(お申込みを頂いた時点でご同意頂いたとみなします)

このセミナーを申し込む

関連セミナー

一覧へ戻る

日刊工業新聞社関連サイト・サービス