セミナー

ライブ配信&後日の録画視聴も可能!
レジリエントな設計力を身につける!

グローバル時代に通用する「設計実務力」強化講座
~各国の開発プロセスの違いから国際規格・設計基準、輸出管理への対応、海外拠点・顧客との技術調整まで~

開催主旨

 モノづくりのグローバル化に伴い、地政学的な要素が設計・開発業務に影響を与えるようになっています。そして、2025年の今、その多大な影響を受けています。

 特定の国や地域に部品供給や製造拠点が集中している場合、その地域の政治的・経済的な不安定化はサプライチェーンの寸断や遅延を招きます。設計段階においては、採用する部品や材料の調達経路が予期せぬ地政学的要因によって使用できなくなるリスクを考慮する必要があります。また、安全保障上の理由から特定技術や特定製品の輸出を厳しく管理する傾向が強まっており、設計者は自身が開発する技術や製品がこれらの規制に抵触しないかを事前に把握し、遵守する責任があります。加えて、グローバル市場ではISO規格など国際標準のほか各国の安全規格や環境規制など多様なローカル規制への対応が求められます。

 それゆえ、機械設計者は技術的な知識だけではなく、地政学的リスクによるサプライチェーンの混乱や規制変更、開発・製造拠点のシフトにも対応できる「レジリエントな設計力」が必須となっています。

 本講座は、海外展開などの実務経験を持つ講師が、グローバル市場に対応する設計実務の知識と視点を体系的に解説します。

 国際規格や図面の製図基準から安全保障輸出管理への対応、さらには海外拠点・顧客との技術調整における留意点まで、設計実務と密接に関わるテーマを幅広く取り上げます。そして、海外展開・海外対応時での設計業務に求められる判断力と対応力を高め、「レジリエントな設計力」を身につけていただきます。本講座を通じて、グローバルに通用する設計者としての一歩を踏み出しましょう!

※セミナーではオンラインツール「ZOOM]で実施します。ご視聴方法(参加用URL等)はご登録くださいましたメールにお知らせいたします。

概要

日時 2025年9月29日(月) 14:00~17:00(3時間講座)
(13:30 受付開始)
会場 WEBセミナー
WEBセミナーは、WEBミーティングツール「Zoom」を使用して開催いたします。

※受講者による録音・録画は固くおことわり申し上げます。
ブラウザとインターネット接続環境があれば、どこからでも参加可能です。
受講料

33,000円(資料含む、消費税込、1名分)
※日本金型工業会、中部プラスチックス連合会の正会員の方は15%割引とさせていただきます。

※録画視聴は、当日参加された方も、録画視聴で参加登録された方も可能です。

※録画視聴は、講座終了後10日間にわたり何度でもご確認いただけます。

主催

日刊工業新聞社

 

※弊社プライバシーポリシー(個人情報保護方針)をご一読いただき、申込みフォームより必要事項をご入力ください。

⇒ プライバシーポリシー

申込について 受講にあたり
開催決定後、請求書をメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
申し込み方法
各セミナーのお申込みフォームからお申込みいただくか、FAX申込書をダウンロードしご記入のうえ、FAXにてお申込みください。
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。
問合せ先 日刊工業新聞社 総合事業本部 イベント事業部・事業推進部(名古屋)
TEL:052-931-6158 FAX:052-931-6159
E-mail:nk-event@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30
FAX申込について

講師

鈴木 敬一 氏

このセミナーを申し込む

プログラム

1.グローバル設計の基本視点

1-1 グローバル市場と設計者の役割
  :グローバル市場の現状と、その中で設計者が果たすべき役割について
1-2 地域別設計要求の違い
  :欧州:環境規制(CEマーキング、RoHS、REACH等)への初期段階からの適合考慮、ISOやEN等の国際規格準拠
  :中国:現地調達を考慮した設計、知的財産権保護への注意
1-3 設計初期における技術的配慮(使用環境、法規制、現地調達性)
  :使用環境、法規制、現地調達性など、設計初期段階で考慮すべき技術的な要素
1-4 設計プロセスの違いの例
  :アジア圏の特性: 企画・構想フェーズの重要性(気候条件、製品の扱われ方など現地特有の情報を初期段階で織り込まないと、後工程で大きな手戻りが発生)

2.国際的な製図知識と設計ドキュメント
2-1 ISOとJISの製図規格の基本
  :ISOとJISの製図規格の主な違い
2-2 幾何公差(GD&T)の国際標準と基本
  :幾何公差(GD&T)の国際標準と使用上の留意点
2-3 英語図面と表記ルール
  :英語図面作成における表記ルールや留意点
2-4 サプライヤーとの技術伝達で生じやすい誤解とその防止策
  :図面記号・注釈の解釈相違、公差解釈の違い、曖昧な指示、現地の慣習による意図しない仕様変更など
3.国際規格と設計基準
3-1 ISO、IEC、EN、UL等の概略と設計への影響
  :主要な国際規格(ISO, IEC, EN, ULなど)の概要と、それらが設計に与える影響
3-2 法的要求事項(RoHS、REACH、CEマーキング等)との関係
  :RoHS、REACH、CEマーキングといった法的要求事項と設計基準の関係
3-3 設計資料作成上の注意点
  :国際展開において必要となるドキュメント類(例:CEマーキング関連文書(機械指令)、RoHS/REACH対応資料)についての解説
4.安全保障輸出管理と設計業務
4-1 外為法の基礎と設計業務への関係
  :外為法の基礎知識と、設計業務との関連
4-2 該非判定の基本と設計者が関与する場面
  :該非判定の基本、キャッチオール規制の概要、および設計者が関与する具体的な場面
4-3 技術資料の取り扱いとリスク管理
  :輸出管理規制対象となる技術資料の適切な取り扱い方法と、違反リスク管理について
4-4 輸出管理の注意点(うっかりを防ぐ設計者の心得)
  :設計初期段階での早期特定: 新規開発品の機能や性能が輸出規制の対象となり得るかどうかの初期検討。
  :設計変更時の影響確認: 既存製品の改良や機能追加が輸出規制に抵触しないかの確認。
  :技術データの送付: 海外拠点や顧客への図面、仕様書、解析データなどの技術情報の提供時の確認。
  :海外出張時の注意点: 技術資料やサンプル品など、持ち出し・持ち込み物品の該非判定、パソコンやUSBメモリ等に記録された技術情報の取り扱い、渡航先での技術情報の開示範囲など
5.グローバル設計者として活躍するための視点と行動
5-1 海外でのチーム連携
  :欧州やアジアなど、地域ごとのチーム連携における文化的な違いと、円滑な連携のためのポイント
5-2 海外での顧客対応での振る舞い
  :各地域の商習慣や文化を踏まえた顧客対応の振る舞い方と注意点
5-3 技術交渉とプレゼンにおける設計者の立場と言葉の選び方
  :地域ごとの交渉スタイルや、設計者として技術的な内容を効果的に伝えるプレゼンテーションのコツ、適切な言葉の選び方
5-4 グローバル設計者に向けてのキャリア形成
  :グローバルな視点を持つ設計者としての自身のキャリア形成のヒント
6.質疑応答

このセミナーを申し込む

一覧へ戻る

日刊工業新聞社関連サイト・サービス