セミナー


研削加工の基礎知識
~段取りおよび実作業~

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開催主旨

 皆さんが車を運転する場合、構造や法規などの基礎知識を学ぶでしょう。そしてタイヤの空気圧の点検や暖機運転などをして、車を運転すると思います。
研削加工の場合も同様です。研削に関する知識を学び、研削盤の保守点検や暖機運転をして、作業をします。研削加工の場合は、とくに基本が大事で、決められたことを、決められた方法で、確実に、長く続けて行う必要があります。
図面を見て、工作物が丸物か角物かによって、研削盤の種類を決めます。また精密軽研削か、高能率重研削かによって、研削盤の馬力や砥石の種類などが決まります。研削作業においては砥石の選択ができれば、作業の7~8割が決まったと言われています。残念ながら、この砥石選択は、まだコンピュータではできず、熟練技能者の経験に依存しています。
砥石の選択が終わったら、砥石をフランジに取り付け、振れ取りをした後、バランス調整をします。この場合、研削砥石が湿っていると、バランス調整が正確にできません。そして砥石を研削盤の主軸に取り付け、ツルーイング・ドレッシングをします。この場合、ツルーイング・ドレッシングが完了したという判断を作業者が行っているのが実情です。これでは砥石の切れ味に差異が生じ、工作物の品質にばらつきが生じるでしょう。
研削の初期に良好な切れ味だった砥石も、研削の進行にともない、作業面上の切れ刃が平滑化、鈍化することにより、作業の継続が困難になります。この目立て間寿命の判断も、作業者の経験に基づいています。このように研削作業には未だに作業者の経験に基づくものが多々あります。

 本セミナーでは、このような研削加工の基礎知識と段取り作業の実際をテキストに基づいてやさしく解説します。そして平面研削や円筒研削の基本作業を例示します。現在、多く用いられているNC(数値制御)研削盤もソフトがなければただの箱です。
皆さんには、是非とも、本セミナーで修得した知識に基づいて、優れた技能を有し、かつソフトが作成できる技術・技能者になっていただきたいと思っております。奮ってセミナーにご参加ください。どうぞよろしくお願いいたします。

※当日ご受講者には講師の著書『わかる!使える!研削加工入門』を進呈し、副読本として使用し解説します。

概要

日時 2025年 9月 24日(水) 10:00~17:00
(9:30 受付開始 休憩60分)
※昼食のご用意がございませんので、ご準備いただくか休憩時間内に外食いただきますようお願い申し上げます。(休憩時間の会場内飲食は可能)
会場 日刊工業新聞社名古屋支社 6階セミナー会場
※会場には受講者用の駐車場が有りません。必ず最寄りの公共交通機関でご来場ください。
※当日の録音・録画は固くおことわり申し上げます。
受講料 48,400円(資料含む、消費税込)
※日本金型工業会、中部プラスチックス連合会の正会員の方は15%割引とさせていただきます。
主催

日刊工業新聞社

 

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申込について 受講にあたり
開催決定後、受講票並び請求書をメール(PDFファイル)にてお送り致します。
申込者が最少催行人数に達していない講座の場合、開催を見送りとさせて頂くことがございます。(担当者より一週間前を目途にご連絡致します。)
申し込み方法
各セミナーのお申込みフォームからお申込みいただくか、FAX申込書をダウンロードしご記入のうえ、FAXにてお申込みください。
受講料
振込手数料は貴社でご負担願います。
キャンセルについて
開催日1週間前までの受付とさせて頂きます。1週間前までにご連絡がない場合はご欠席の方もキャンセル料として受講料全額を頂きます。
問合せ先 日刊工業新聞社 総合事業本部 イベント事業部・事業推進部(名古屋)
TEL:052-931-6158 FAX:052-931-6159
E-mail:nk-event@media.nikkan.co.jp
TEL受付時間:平日(土・日・祝日除く) 9:30-17:30
FAX申込について

講師

海野 邦昭 氏

会場アクセス

日刊工業新聞社名古屋支社
6階セミナー会場
名古屋市東区泉2-21-28
セミナー会場案内図

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プログラム

【研削加工の基礎】 
1. 研削加工とその様式
 (1) 研削加工と研削砥石
 (2) 自動車産業を支える研削加工
 (3) 研削加工のいろいろ
 (4) 平面研削盤と平面研削
 (5) 円筒研削盤と各種研削加工
 (6) 内面研削盤と内面研削
 (7) 心なし研削盤とその加工
 (8) 研削盤による研削切断
 2. 研削時に発生する現象と基礎理論
 (1) 切削と研削の違い
 (2) 研削時の工作物の変形
 (3) 研削温度と工作物の熱的損傷
 (4) 接触孤の長さと研削やけ
 (5) ビビリマークとスクラッチ
 (6) 目こぼれ・目つぶれ・目づまり
 (7) 研削時に砥粒に作用する力と研削形態
 (8) 平均切りくず断面積と砥粒に作用する力
 (9) 砥粒間隔と有効切れ刃間隔
 (10) 高切り込み・低速研削と低切り込み・高速送り研削
 (11) 研削時の作用硬さとは
 (12) 目つぶれ形研削と研削現象
 (13) 目こぼれ形研削と研削現象
 (14) 最大砥粒切り込み深さ
 (15) 硬脆材料の臨界押し込み深さ
 (16) 延性モード研削と脆性モード研削
【研削加工の準備と段取り】 
1. 研削砥石とその選択
 (1) 研削砥石の内容の表示
 (2) 代表的な研削砥石の形状と縁形
 (3) 超砥粒ホイールの仕様の表示
 (4) 砥粒の種類とその選択
 (5) 粒度とその選択
 (6) 各種研削方法と推奨研削砥石
 (7) 結合度とその選択
 (8) 組織とその選択
 (9) 結合剤の種類とその選択
 (10) 最高使用周速度
 2. 研削砥石の取り付けとバランス調整
 (1) 研削砥石の取り扱い
 (2) フランジとその選択
 (3) フランジのチェックと誤った使用
 (4) 研削砥石の傷のチェックと打音試験
 3. ツルーイング・ドレッシング
 (1) ツルーイング・ドレッシングとその工具
 (2) 砥粒を用いる方法
 (3) ダイヤモンド工具を用いる方法
 (4) 金属を用いる方法
 (5) 非接触による方法
 4. 研削油剤の選択と取り扱い
 (1) 研削油剤の種類とその働き
 (2) 研削油剤とその選択
 (3) 水溶性研削油剤の希釈と濃度
 (4) 水溶性研削油剤の劣化と腐敗
 (5) 研削油剤の管理と健康問題
 (6) 研削油剤の供給方法
 5. 作業目的に合った研削条件設定の目安
(1)研削条件が研削性能に及ぼす影響
(2)研削条件設定の目安
(3)推奨CBNホイールと研削条件の目安
(4)推奨ダイヤモンドホイールと研削条件の目安
 【実作業のポイント】
1. 安全作業のポイント
(1)研削作業にあたって守るべきこと
(2)研削作業ですべきこと・してはいけないこと
 2. 平面研削作業のポイント
 (1) 研削砥石のフランジへの取り付けとバランス調整
 (2) 研削砥石の主軸への取り付けとツルーイング・ドレッシング
 (3) 各種工作物の電磁チャックへの取り付け方法
 (4) 平面研削盤の動作確認と暖機運転
 (5) 電磁チャック面の検査と修正
 (6) 工作物の取り付け
 (7) 平行台の平面研削と反り取り
 (8) 平行台の直角だしと寸法仕上げ
 (9) 六面体の研削(直角だし)
 (10) ます形ブロックとサインバーを用いた角度の研削
 3. 円筒研削作業のポイント
 (1) 研削砥石のフランジへの取り付けとバランス調整
 (2) 研削砥石の研削盤砥石軸への取り付け
 (3) 円筒研削盤の動作確認と暖機運転
 (4) 単石ダイヤモンドドレッサによるツルーイング・ドレッシング
 (5) 両センタによる工作物の取り付け
 (6) テーブルストローク長さとタリー時間の調整
 (7) マンドレルの研削
 (8) テストバーの研削
 (9) 円筒スコヤの研削

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